1) 代替フロン対策技術で、アースシップ社空気冷媒を商用化
今月の1日から「フロン回収破壊法」(特定製品に係るフロン類の回収及び破壊の実施の確保等に関する法)が完全施行され、カーエアコン搭載の自動車を廃棄する場合は自動車フロン券(1台2,580円)を購入して引取り業者に引渡すことが義務付けられた。
エアコンなど業務用冷凍空調機器もすでに今年4月1日から同法の規制が適用されており、それらを廃棄する際はフロン類回収業者に処理費用を支払って依頼することになっている。
オゾン層を破壊する物質の特定フロン(CFC5種)等は2010年までに全廃、その代用として冷媒などに使用されている代替フロン(HCFC)も、2004年から消費量規制(35%削減)が先進国で開始される見通しだ(2020年には全廃)。
日本の家電メーカーが最近、炭化水素系の冷媒に変えた冷蔵庫の新商品を次々と販売しているのも先行きをにらんだ戦略でもある。
そうした中、ベンチャー企業の潟Aースシップ(岩崎正一社長。東京都文京区)が、空気だけを冷媒に使って商用開発した「空気サイクル冷凍冷却システム」(略称:AIRS)が関係者の注目を集めている。
機器省力化とエネ効率向上で空気式を商用化
食品等の冷凍・冷蔵用や運搬業の倉庫・搬出入拠点は、通常−30℃前後までの低温領域が必要とされ、現在はその冷媒に代替フロンやアンモニア系の物質を使った空調システムが採用されている。
しかし、代替フロン物質使用は上記の消費量規制とともに地球温暖化係数が高いことから、今後の国際的な温暖化対策の強化に連動する可能性があり、空調システムの設備更新や新規投資に際して、回避したいとの考え方がユーザーに強まっている。
また、アンモニア系冷媒を使った従来の空調冷凍システムは、漏洩の危険性や不可欠な関連機器の設置、安全管理面などのコストが大きく二の足を踏むユーザーも多いと言う。
商用開発されたAIRS方式は、基本的に空気の膨張と圧縮を繰り返すことで、−30℃から−50℃までの低温領域を可能な限りエネルギー効率を悪化させずに実現したもの。
システム効率を上げるための圧縮機と膨張機、熱回収熱交換器、除湿機などが一連のシステムに配されている。設備的には膨張機の採用や熱交換器に独自の工夫を凝らしたのが、商用化開発の決め手になったようだ。
2)「IT技術を活用した送水ポンプ省エネ制御システム」 横河電機(株) https://www.nedo.go.jp/informations/other/140704/s15.pdf
商品の概要はポンプに圧力一定制御方式のインバータを導入している施設に「エコノパイロット」という小型端末を設置し、遠方から流量制御することで省エネを行うシステムです。
横河電機の甲府工場で導入し、52%の省エネを達成した。
Adobeのためコピーができませんので上記のホームページの予稿集で内容を確認ください。