発行日 2003年9月27日版 

VOL..019
発行:ネクチャードットコム E&Eプランニング事務局 
E-Mail eeplan@necture.co.jp

はじめに 
 
省エネ、環境関連分野で平常収集している省エネ機器情報や業界情報を定期的に発信することで読者諸子と情報の共有化ができ、少しでも事業発展のお役に立てればと考えています。
限られた情報源ですのでご承知の情報も有るかとは存じますがその点はご了承ください。
記事内容やご要望、ご質問、詳細調査・コンサルティング依頼などがございましたらメールにてご遠慮なくお問い合わせ下さい。

平成14年秋 E&E編者

    ■業界情報

 

資源エネ庁が業務用電力需要抑制に向け、HP式空調機導入支援。来年度3億円


改正省エネ法による規制強化と高効率空調機の導入補助の両面で、業務部門の省エネ、電力需要抑制策を強化する。来年度にヒートポンプを利用した高効率空調機を導入するオフィスビルのオーナなどに初期費用の一部を助成する。予算総額は3億円を計上予定。


(コメント:業務用ビルは分散化空調がさらに普及する方法にあるので高効率機種の導入促進には良い。)

 

環境省が温暖化対策ビジネスの起業を支援検討

「地球温暖化対策ビジネスモデルインキュベーター事業」として、2004年度から3年間で50億円の予算規模。省エネルギー家電のレンタルなど、民間による新たなビジネスモデルを対象に、事業化検討調査とパイロット事業の2段階で支援する。


(コメント:新たな省エネの推進につながることを期待)

 

経済産業省はチェーン店等面的な省エネのためのモデル事業に乗り出す。


家電店、飲食店などのチェーン展開する企業から提案を受け付け、先進的な取り組みに1件当たり1億円を助成する。その対策効果を検証し、2004年度の地球温暖化対策推進大綱見直しに反映させる。産業部門は省エネ効果を上げているが、民生・運輸部門のCO2抑制対策は遅れ気味で対策が求められている。

(コメント:1店舗ごとの省エネ対策は限られるが、投資回収期間の短い対策もコスト低減で導入できる可能性がある。)

 

東京ビジネスサービスが複数ビル設備の「広域群管理システム」を開発


空調機器の異常などを一元的に把握する集中センタと、数棟単位で地域ごとに設けるエリアセンタからなる。異常が発生すると集中管理センタから通報が行き、設備技術者を出動させる。顧客の要望に応じてガスや水道の使用量を把握し、データを提供する。照明や空調のスイッチを定刻に操作したり、顧客の省エネや光熱費削減を支援する。
月間使用料は一棟ごとに4万円からで管理項目に応じた費用になる。3割程度コスト削減kできる見通し。


(コメント:省エネと併せて設備管理費用を如何に減らすかが経営上重要な課題。)

 

 

外食産業が電力自由化をにらみ高圧受電へシフト


外食産業大手のデニーズジャパン、すかいらーく、マクドナルドなどが既に採用している。牛丼チェーンの松屋フードも関東圏の郊外型店舗で6600V高圧受電を採用する方向で検討を開始した。月当たりのランニングコストは同一規模の店舗と比較して15%程度低減し、設備投資も3年程度で回収できる見通し。2005年度に電力自由化が50kW以上に拡大されればさらに料金低下を期待できる。


(コメント:省エネではないが、省マネとしての効果は大きいので、いろいろなところで普及するだろう。)

 

家庭用燃料電池・NAS電池等設置規制緩和へ


石原伸晃行政改革担当相は19日の閣議で、政府の総合規制改革会議が決定した67の新たな規制改革項目を報告した。来年3月の規制改革推進3ヵ年計画に盛り込む。エネルギー・環境関連では次の項目が盛り込まれた。

 ○工場立地法における緑地・環境施設の定義の拡大と地域の実情に応じた緑地面積率等の見直し
    →03年度中のできるだけ早い時期

 ○NAS電池に関する用途地域規制の緩和
    →04年度中メド

 ○エネルギー管理者、電気主任技術者について自社以外の外部有資格者からの選任を可能化
   →04年度中
     
 ○家庭用燃料電池発電設備を一般用電気工作物へと位置付けを変更し、電気主任技術者の選任  と保安規程の届出を不要化→04年度中

(コメント:べき。)  

 

 

大阪ガスが28度Cで快適冷房省エネビルを完成


大阪府堺市に完成する大阪ガスの「堺ガスビル」は西棟(8階建て)と東棟(7階建て)のツインビルで構成され、同社の営業、保安など各部門が入居。ビルのコンセプトは省エネルギー・環境配慮で、最大の特徴は「さまざまな工夫により、28度C空調でも26度C、湿度50%と同じ快適な空間」を実現している。
床吹き出し空調を採用し、床全体の冷却放射効果を狙うとともに、オフィスビルで異例のシーリングファン(平均風速は毎秒0.2〜0.3メートル)を6メートル間隔で天井に設置し、オフィス内に気流感を与えた。
デシカント空調機によって湿度を低減したほか、冷たい外気は温度の高いところに流れるという自然通風を利用した“外気”冷房なども取り入れている。    
室内は28度Cでも涼しいため、省エネ効果も高く、試算によると、年間の消費エネルギー量は同等ビルの約37%減(東棟)を達成。


 

米社が低消費電力の小型無線センサーを開発


16ビットCPU、2kバイトメモリ、無線送受信機、改良タイニーOSを搭載し、多数のセンサを近づけると、位置を認識し、自動的に無線ネットワークに接続する。通信可能範囲は100ヤード、データを自動的に収集し、リレー式形式で基地局に送信する。現在温度、電圧センサが接続されている。単三電池で5年間使用可能。用途はビル管理、セキュリティ、製造業の在庫管理、農場での自動散水など。価格は50〜100ドル、大きさは1インチ×1.5インチ


(コメント:電池寿命5年間はすばらしい。サイズ、価格も実用化レベル)


展示会、講演会 

 

 1.「第22回エネルギー未来技術フォーラム」


エネルギー未来技術フォーラムは電力中央研究所の創立30周年の記念行事として、社会に発信することを目的に開始されました。以来、毎年11月の創立記念日の前後にその時々のエネルギーに関わる課題をテーマに取り上げ、開催しています。    

   ・テーマ   エネルギーの将来を見つめて(仮題)  

   ・開催日   :平成15年11月5日(午後)

   ・開催場所  :イイノホール(霞ヶ関)
   
   ・主催     :電力研究所

   ・申込み   : 現時点では未受付。開催日が近づいた時点で、ホームページで受付予定。

 

 2.「平成15年度省エネルギー優秀事例地区発表大会」


省エネルギーセンター主催で各地域で順次開催されます。いいろいろな省エネ事例が発表されますので、大変参考になると思います。


 詳細は下記URLを参照ください。入場は無料ですが事前登録をしてください。

 https://www.eccj.or.jp/succase/03/local/index.html

 

以上
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