(社)日本冷凍空調設備工業連合会が中小施設の省エネビジネスモデル構築へ
多様さなどにより進んでいなかった中小規模の施設を対象にビジネスモデルを標準化することで会員企業の事業機会を高めることを狙いとしている。モデル事業を経済産業省の補助を受けて、東京(工場)、大阪(店舗)、名古屋(事務所)、愛媛(スーパー)の4地域で省エネモニタリングシステムを導入し、実施している。ITを利用し、エネルギーの使用実態の調査・診断から具体的な省エネ手法の導入、効果検証までを標準化する。
「空調タイムス」
(コメント:中小規模の建物、施設の省エネが今後重要になる。)
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東芝キャリアが電気代半減のインバータ制御のオープンショーケースを発売
エアコンで実績を持つDCツインロータリー圧縮器、ベクトル制御インバータをショーケースに応用し、業界トップの省エネ性を実現した。ファン形状をプロペラファンからシロッコファンに変更し、冷却性能を維持しながら機械室のコンパクト化を図り、庫内収容量を25%アップした。静音化(43.6dB)と冷却スピードの改善も実現。
「空調タイムス」
(コメント:電気代半減はすばらしい。)
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モモ・アライアンスが白色LEDの小型工業用電球を開発
電流値が100mA以上の白色LEDを使用し、電圧のばらつきを抑えるため特殊なICで電源を制御し、変換効率を20%程度高めた。消費電力は蛍光灯に比べ約20%少ない。回路基板は金属製で発光時の発熱を効率よく放出し、基板温度をセ氏50度程度に抑え寿命は50年程度と想定。価格は6000円程度を予定
「日経産業新聞」
(コメント:照明の省エネに対して有望な技術。小型電球は急速に代替されるかもしれない。)
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新日本空調がNEDOと共同で50%以上の「超省エネ空調システム」の開発に着手
従来の空調機器で一体処理されていた冷却(顕熱処理)と除湿(潜熱処理)を分離する。氷蓄熱一体型の外調機を含むユニットで潜熱処理を行う。照明一体型の小温度差大風量ファンコイルユニットで顕熱処理を行う。システムは分散型で構築されるため、テナントごとの個別対応が可能で、建物全体で空調機械室面積をほぼゼロにできるメリットも見込まれる。開発期間3年を予定。
「電気新聞」
(コメント:冷却による除湿、加熱方式による無駄を無くすことは理想的な空調方式。)
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光触媒塗布による親水性屋根、壁に水を流し、打ち水効果で冷却
日産車体はこのシステムで室温を30℃前後に押さえることができた。水は循環させ、気化した分を補充する。初期投資2500万円。ガスや電気を使う冷房に比べ二分の一から三分の一でランニングコストは二十分の一から四十分の一に抑えられる。NEDOと建材メーカ、大学による技術開発も進行中。散水しない場合と比べ、屋根面で25℃、室温で3.5℃下げることができた。
「日経産業新聞」
(コメント:外断熱は今後の主要な省エネ技術。)
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資源エネ庁が今秋からコ−ジェネ熱利用状況実態調査を行う方針
コージェネの熱の利用形態は個々の需要家でかなり違う。業務用分野で熱利用実態データがどこまで正確かが議論になっている。補助金を交付したコージェネの中には稼働率が低いケースもあると見られていることから、実態調査を分析し審査基準などに反映していく。調査対象は新エネの補助金で導入を支援している天然ガスコージェネが対象。 「電気新聞」
(コメント:熱利用の実態は非常にあいまいな状況にある。どこまで実情にせまれるか?)
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INAXトステム・ビルリモデリングが省エネ効果のある外壁改修事業を拡販
ポリエチレン樹脂と不燃性の水酸化アルミの複合材をアルミで挟んだパネルで従来のアルミパネルより40%軽い。表面は汚れ防止のフッ素を塗布。短期間でビルの価値を高められる。パネルと壁面の間に5cmの空気層があり、断熱機能により省エネ効果も出る。 「日経産業新聞」
(コメント:これも外断熱の一方法。冬場は暖かい空気を取り入れる工夫をしたらさらに省エネができる。)
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関電子会社のエフワンエヌが壁面・屋根をコケによる緑化法を開発
スナゴケを植生した不織布のパネルと給水・防水設備を一体化させ、施工を容易にした。土壌を使わないため芝などより軽量で土の流出もない。垂直な壁や傾斜した屋根にも施工が可能。設置費用は壁面は3万5千円/m2、屋根は3万円。芝に比べ割高だが、スナゴケは乾燥に強く、成長が遅いため維持費はほとんどかからない。 「日経産業新聞」
(コメント:屋上緑化も着々と開発されてきている。しかしまだまだ高価。)
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大林組が不凍液を混ぜた氷で冬の冷気をためる貯蔵庫を開発
プロピレングリコール6%の水槽付貯蔵庫を冬季に入り口を開けておくと、マイナス3度以下で凍る。春以降に気温がマイナス3度を超えると氷が溶け、庫内をマイナス1度程度に保つ。空気の滞留を防ぐファンを備えている。庫内温度はプロピレングリコ−ルの濃度で調整が可能。庫内湿度は70〜90%と比較的高く、貯蔵物に乾燥も防げる。
「日経産業新聞」
(コメント:氷雪エネルギーの効果的な利用方法。)
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パワーシステムが低電圧でも効率的に充電でき、重量比4倍蓄電のキャパシタを開発
バッテリーを太陽電池などで充電する場合、ある一定以上の電圧が必要で、化学反応のため充放電に時間を要する。
新システムは低電圧でも効率的に充電し、蓄えた電気を使いきれるように、電子回路を搭載している。10W/kgの蓄電が可能。瞬間的に放電させ、15kgの円筒を1秒間に1m移動できることを確認。10万回以上充放電可能。
(コメント:風力発電、太陽光発電などの弱い電力の蓄電は新たな用途になりそう。)
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■ その他
「省エネルギーセンターがエネルギー管理支援ツールver1.0」を開発
主な機能 ・エネルギー使用量の把握、・法関連書類作成支援、・エネルギー使用量の分析
・機器台帳・保守点検記録作成 等
使用許諾、ユーザ登録後ダウンロードできます。(無料)
https://www.eccj.or.jp/pressrelease/040930.html
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