ダイキンが油圧ポンプ制御装置「スーパーエコリッチ」を開発。消費電力95%減
マシニングセンター専用で、金属素材を動かさない間は加圧するモータを完全停止させる「アイドリングストップ」方式を採用。ポンプに設置する逆止弁の性能を向上させ、モータを停止しても圧力が下りにくくした。さらに圧力センサーが微小な圧力低下を感知すると、1/10秒以下でモータを駆動して加圧する。 「日経産業新聞」
(コメント:アイドリングストップ、あるいは待機電力の削減の観点からの省エネは重要。)
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清水建設が芝の緑化システムを軽量化。
ユニットに水を供給するチューブと土が組み込まれている。土はポリエステル繊維を混ぜた上で、蒸気で加熱して固め、通常の土より適度な隙間ができて軽くなる。繊維にも保水性がある。一般のシステムでは土の厚さが10cmだが、新ユニットでは5cmで、軽量化できる。他社は軽量化策として軽石とコケなどを使用しているが、真夏の表面温度が50℃にもなる。このシステムでは30℃前後を維持できる。価格は25000円/m2を予定。 「日経産業新聞」
(コメント:屋上緑化は軽量化が重要だが、まだまだ高い。)
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東ガスと三井造船が蒸気発生量可変ガスコージェネを開発
電気と蒸気(熱)の需要変化に合わせて変動運転できることが特徴。再生サイクルシステムを採用することで、1000kW級ガスタービンで最高の発電効率27.2%を達成した。発電量をほとんど変えずに発生する蒸気を23%減らせる。従来機に再生熱交換器や制御装置などを追加することで新機種へ改造も可能。 「電気新聞」
(コメント:負荷に応じて効率を落とさずエネルギー消費量が減らせれば最も良い。)
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川本工業が世界初の水を漏らさない「立体面洗浄器」を本格販売。
ノズルヘッドを壁や天井といった洗浄面に当てると瞬時に洗浄液が噴射、同時に洗浄後の液を吸引し、回収する。ノズルヘッドを洗浄面から離すと洗浄液の噴射は瞬時に止まるため、外部に液を漏らさない。ノズルヘッド内にシャッターを設け、洗浄面にノズルを密着させたときにノズルヘッドが負圧になり、シャッターボタンが下がり、一部の開口部から液が噴射される。8/31からの国際洗浄展に出展予定。
「空調タイムス」
(コメント:水を漏らさず立体面を洗浄できるとはすごい。コロンブスのたまご。)
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仙台のファッションビルが屋上散水で“クールビル”省エネ、環境対策
冷却塔から出る1日約6トンの余剰水を屋上へ散水、天窓のガラスには光触媒塗料を塗り、親水性を高めて冷却効果を増やした。午前8時から午後5時まで実施。15分間散水した後、30分間休んで水を気化させ、再び散水する作業を自動的に繰り返す。小規模な施設で散水を実験。気温30度の晴天時、屋上の表面温度は50度だったが、散水で30度に低下。ビル内の熱がこもり40度以上だった天窓も、30度まで下がった。
「河北新報」
(コメント:打ち水効果はもっともっと利用されても良い。下水の減免措置効果もあがる。)
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■省エネ、環境新技術
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昭和シェル石油がシリコンを使用しない次世代太陽電池の開発に成功
シリコンの需要がひっ迫しているため、次世代の太陽電池の材料として、銅、インジュウム、セレンを原料とする「CIS太陽電池が期待されている。これまで、NEDOの委託を受けて開発を行ってきた。今回、モジュール変換効率が12−13%と従来の多結晶シリコン型太陽電池と近い性能を達成した。07年度初頭の生産をめざす。 「電気新聞」
(コメント:シリコンは無尽蔵のように思えるが、需要がひっ迫しているとは。基板価格は安くなるのか?)
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■省エネ、環境政策、動向
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平成18年度資源エネルギー関係概算要求の概要
https://www.meti.go.jp/policy/sougou/yokessan/050829-6.pdf
改正省エネ法の着実な実施により、国交省と連携しつつ、事業者の省エネルギーの取組を促すとともに、トップランナー方式による機器の省エネルギー性能向上等を着実に推進する。 「経産省HP」
H18年(H17年)
省エネルギー対策関連予算(環境省分含む) 1774(1691)億円
○産業・運輸部門における高効率設備の導入促進 263(203)
○住宅・建築物における高効率機器の導入促進 263(186)
増加分の大半は高効率給湯器の導入。ESCO、BEMS含む。
○省エネルギー技術開発等の施策の総合的な推進 562(512)
○民生・運輸部門における対策強化のための実証事業の推進 37(17)
(コメント:予算の増加分が特定機器の導入で、新たな施策が見られないのは残念。)
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エネ庁がエネ革税制を2年間延長を要望する方針
エネ革税制を06−07年度も引き続き継続したい考え。対象設備を温暖化対策関連で効果の高いものに入れ替える。特にオフィスビルなどの業務部門で高い省エネ効果が見込める設備を追加する。一方普及が進んだ設備は継続しない。
新たに追加されるのは、高効率空調、照明、高断熱窓ガラスなど。10設備を追加、8設備を廃止。減収額が280億円。 「電気新聞」
(コメント:減収額からすると結構利用されているようだ。国の施策はもっともっと利用しましょう。)
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「日本エネルギー環境教育学会」の設立総会を9月23日に開催
エネルギー教育環境に関する実践的な研究活動や意見交換、情報交流などの場として動き始める。設立発起人は小・中・高・大学の教員、文部科学省、経済産業省、資源エネ庁、電気事業連合会、業界団体、報道機関など学会、行政、産業界が一体となり創設する。事務局は社会経済生産性本部 エネルギー環境教育情報センター。 会長は筑波大学大学院の長州南海男教授。 「電気新聞」
(コメント:環境教育は小さいときからすることが大切。今までは活動が個々に行われていたがやっと一本化)
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展示会、講演会
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1. 2005地球環境保護 国際洗浄産業展
土壌・地下水浄化技術展併設
https://www.cnt-inc.co.jp/SGR-TEX/
産業洗浄に関わる最新製品・技術・情報を展示。洗浄技術フォーラムを併催。
・開催日 : 2005年8月31日(水)〜9月2日(金)
・場所 : 東京ビッグサイト
・主催 : 日本産業洗浄協議会/(社)日本産業機械工業会
/フジサンケイ ビジネスアイ(日本工業新聞社)
・入場料 : \1,000
・問合せ先 : (株)シー・エヌ・テイ Tel :03-5297-8855 Fax :03-5294-0909
2.国際光触媒展2005
https://www.ipie-expo.com/
環境の時代である21世紀のキーテクノロジー“光触媒”の技術・製品が一堂に集結。
・開催日 : 2005年9月14日(水)〜9月16日(金)
・場所 : 東京ビッグサイト
・主催 : 国際光触媒展実行委員会
・入場料 : ¥2000 事前登録者無料
・問合せ先 : E.J.クラウス&アソシエート日本支社
Tel :03-5212-7071 Fax :03-5212-6091
3.すまい・建築・都市の環境展 ecobuild(エコビルド)2005
https://www.ecobuild.jp/
地球環境の保全と人間の健康と安全をはかり、持続可能な循環型社会の実現を目指す
・開催日 : 2005年9月28日(水)〜9月30日(金)
・場所 : 東京ビッグサイト
・主催 : SB05TOKYO日本組織委員会/エコビルド実行委員会/(財)建築環境・省エネルギー機構
・入場料 : 無料
・問合せ先 : エコビルド事務局/デルファイ研究所
Tel :03-5261-4551 Fax :03-5261-5023
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