芦屋さくら百景95|平田町

芦屋さくら百景95|平田町

夕桜 あの家この家に 琴鳴りて
中村草田男 |現代俳句歳時記 水原秋櫻子

芦屋でも琴の音や三味線や謡の声が、夕刻になると流れてきていたような 気もしますね。

だいぶん昔ですが・・

 

芦屋川の下流、平田町にある桜です。

コンクリート化の影響か、小ぶりの桜ですね。

このあたりの目だったものは松林で桜は少ないですね。

もうすぐ海に出る河口付近になります。

 

 

芦屋さくら百景93|川西町

芦屋さくら百景93|川西町

 

去年(こぞ)の春、逢へりし君に、恋ひにてし、桜の花は、迎へけらしも
若宮年魚麿(わかみやのあゆまろ)|万葉集

 

ここは川西町の阪神電車ガード下前交差点に咲く桜です。

逆光のため、花が上手く写りませんでした。

阪神電車の方が主役になりました。

 

 

芦屋さくら百景92|川西町

芦屋さくら百景92|川西町

 

花の香を 風のたよりに たぐへてぞ うぐひすさそふ しるべにはやる
紀友則|古今集

 

手前左は川西運動場(グラウンド)で少年野球やサッカー、少年ラグビーなどに使われています。

グラウンド向いにある青少年センター体育館前の桜です。

このあたりは、生鮮品で評判の良いスーパーヤマトもあって、結構賑わいます。

桜は、やはり市町村に積極的に植樹していただくのが良いようですね。

花粉も出ないしね。

 

ところでこの和歌は桜花ではなく、梅花を詠ったものでした。

だって、梅に鶯(うぐいす)ですから。

万葉集の当時は花を愛でると言えば桜ではなくて(山桜しかない)、

住宅地には梅の花しかありませんから。

 

芦屋さくら百景91|業平町

芦屋さくら百景91|業平町

我が恋にくらぶの山のさくら花 まなく散るとも数はまさらじ
坂上是則|古今和歌集

 

いいですね、芦屋川の川床で女子会、子供連れの家族もお花見パーティーですね。

もう一献始まっていますか。

春の夕暮れの一幅の桜風景です。

場所取りしたい場所ですよね。