芦屋さくら百景90|業平町

芦屋さくら百景90|業平町

芦屋川の両岸は桜の名所です。

このあたり業平町にあの伊勢物語の在原業平が住んでいたのも由緒を感じます。

「世の中にたえて桜のなかりせば 春の心はのどけからまし」(在原業平 古今和歌集)でしたね。

お花見の人ごみはきらいだったのでしょうね。

 

花見にと群れつつ人の来るのみぞあたら桜のとがにはありける
西行|山家集

芦屋さくら百景89 | 茶屋之町

芦屋さくら百景89 | 茶屋之町

 

春日にある 御笠(みかさ)の山に 月も出でぬかも 佐紀山に 咲ける桜の 花の見ゆべく
作者未詳|万葉集

 

ここは茶屋之町にあるテニスコートです。

雨に煙る桜の樹が咲き誇っています。

いいですねしっとりと落ち着いて、花寒ですが。

 

芦屋さくら百景88 | 茶屋之町

芦屋さくら百景88 | 茶屋之町

 

二月、三月、四月、
四月に入ると花が咲くやうに京都の町全体が咲き賑はった。
祇園の夜桜、嵯峨の桜、その次に御室の八重桜が咲いた
志賀直哉|暗夜行路より

 

茶屋之町の北交差点から南にあるおしゃれな商店街があります。おしゃれな桜です。

ここの街路の桜並木も美しいですね。

 

 

芦屋さくら百景87 | 茶屋之町

芦屋さくら百景87 | 茶屋之町

  待てしばし 待てしばし 夜(よ)はまだ深きぞ    白むは花の影なり
よそはまだ小倉の  山陰に残る夜桜の  花の枕の夢は覚めにけり
夢は覚めにけり春の夜の夢の中に桜の精と西行が一つにとけあって
花の賛美を奏でている ように見える。
(世阿弥は西行が) 桜の花を愛し、桜の中に没入しきった人間の、
無我の境地を 描きたかったのではあるまいか。
白州正子|西行桜
引用

 

 

茶屋之町の街路沿いには、こじゃれたレストランやパン屋、カフェがあります。

オープンカフェで桜を見ながらWineもいいですね。