芦屋さくら百景92|川西町
花の香を 風のたよりに たぐへてぞ うぐひすさそふ しるべにはやる
紀友則|古今集
手前左は川西運動場(グラウンド)で少年野球やサッカー、少年ラグビーなどに使われています。
グラウンド向いにある青少年センター体育館前の桜です。
このあたりは、生鮮品で評判の良いスーパーヤマトもあって、結構賑わいます。
桜は、やはり市町村に積極的に植樹していただくのが良いようですね。
花粉も出ないしね。
ところでこの和歌は桜花ではなく、梅花を詠ったものでした。
だって、梅に鶯(うぐいす)ですから。
万葉集の当時は花を愛でると言えば桜ではなくて(山桜しかない)、
住宅地には梅の花しかありませんから。
芦屋さくら百景89 | 茶屋之町
春日にある 御笠(みかさ)の山に 月も出でぬかも 佐紀山に 咲ける桜の 花の見ゆべく
作者未詳|万葉集
ここは茶屋之町にあるテニスコートです。
雨に煙る桜の樹が咲き誇っています。
いいですねしっとりと落ち着いて、花寒ですが。
芦屋さくら百景88 | 茶屋之町
二月、三月、四月、
四月に入ると花が咲くやうに京都の町全体が咲き賑はった。
祇園の夜桜、嵯峨の桜、その次に御室の八重桜が咲いた
志賀直哉|暗夜行路より
茶屋之町の北交差点から南にあるおしゃれな商店街があります。おしゃれな桜です。
ここの街路の桜並木も美しいですね。
芦屋さくら百景87 | 茶屋之町
待てしばし 待てしばし 夜(よ)はまだ深きぞ 白むは花の影なり
よそはまだ小倉の 山陰に残る夜桜の 花の枕の夢は覚めにけり
夢は覚めにけり春の夜の夢の中に桜の精と西行が一つにとけあって
花の賛美を奏でている ように見える。
(世阿弥は西行が) 桜の花を愛し、桜の中に没入しきった人間の、
無我の境地を 描きたかったのではあるまいか。
白州正子|西行桜
茶屋之町の街路沿いには、こじゃれたレストランやパン屋、カフェがあります。
オープンカフェで桜を見ながらWineもいいですね。
芦屋さくら百景86 | 茶屋之町
夜桜や うらわかき月 本郷に
石田波郷(いしだ・はきょう)|現代俳句
茶屋之町、北交差点にある桜木です。
おしゃれな商店街の入り口です。
女子がつれだってお花見ですか。
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