阪急より上? | ほんまでっか
え?芦屋なん?
どのへんに住んでる?
阪急より上?
いや~上やけど、たいしたことないんよ~
1)山手の地域
芦屋のことを少しかじった方との良くあるシーンですね。
広くてゆったりした敷地の住宅が多いのが山手と呼ばれる、岩園小学校や山手小学校の校区です。
ただ山手小学校は阪急電鉄線路より下の町まで入りますが。
たしかに岩園町や山芦屋町などはマンションやアパートが少なく、戸建ても多いですね。
ただマンションは高級なものも含めて、この山側にも多いですので、いちがいに戸建てばかりでもありません。
用途地域指定で昔の一種低層住宅地などが本来そうでしょうね。
上の図画芦屋市の用途地域図で、この阪急電鉄の上(北)側が、よく高級な山手といわれてしまうエリアなんです、(芦屋市引用)
2)芦屋の山手イメージはどこから
むしろこの高級感があるのは、土地区画ではなくて、電鉄会社の利用客の上品さや文化度によるのかなと感じます。
阪急沿線(岡本、芦屋川、夙川、西宮北口、武庫之荘)の乗降客はマダム、沿線の学校に通う清楚なおじょうさんやサラリーマン層が多いです。
ときには宝塚音楽学校の生徒さんも見かけますね。
一方、阪神電鉄沿線(深江、芦屋、打出、香枦園、西宮、今津)の乗降客は、少しおばちゃんやおっちゃんが多いですね。
さすが阪神タイガース球場がある甲子園駅にかようには便利ですが・・下町風ですね。
中間がJR東海道線神戸線沿線(住吉、芦屋、西宮、尼崎)でサラリーマン層や学生層、旅行客が多いです。
新快速が停車するので、新幹線新大阪駅にも大変便利ですのでビジネス客も多いですね。
このように、山手側から上、中、下の評価が市外の方からの評価ですね。
3)首都圏なら山手は
首都圏では山手と言っても山手線の中ではありません。
中心部からの発展の歴史が浅いところが、山手と呼ばれているような気がします。
山手線は明治時代、品川~渋谷~新宿~板橋~赤羽を結んでいました。上野・神田・有楽町・新橋など「海・川に近いほう」は江戸時代からの中心地で、鉄道を通す場所がなかったからです。そこで当時は未開の地だった「山に近いほう」に、バイパスとして山手線ができました。
山の手の高級イメージは、その後、この地域が急速に宅地化されたことによって生まれたものだと思います。
やはり電鉄の発展史によるのでしょう。
これは首都圏西部では京浜急行沿線、JR東海道線、東急各線の逆の順で下中上の関係に似ています。
また田園都市線、小田急線、京王線エリアも同様な上中下の格差型評価がありますね。
いいすぎでしょうか?
聞いた話しですがブラジルでは貧富格差のエリアは山手(がけ地)が貧、海側が富裕層と聞いたこともあります。
これは交通の利便性からでしょうね。
国や地域、発達の歴史によりけりですね。
レッテル貼りは一刀両断で快感ですが、やめたほうが良いでしょう。
(つづく)