芦屋さくら百景97|山芦屋町
宿りして春の山辺に寝たる夜は 夢のうちにも花ぞ散りける
紀貫之|古今和歌集
芦屋川上流には桜の撮影ポイントがたくさんありますね。
これらのソメイヨシノは江戸時代に接木などで山桜を品種改良したものが、
花見好きの将軍が江戸に植え始めたのが始まりで全国に広まったようです。
もともと枝折や根っこの踏みつけに弱い品種だそうです。
芦屋川流域の桜も、結構な老木ですから、いたわってあげ大切にしたいものです。
また本来の山桜は芦有ドライブウェーを有馬温泉方面に抜けるときに左右の緑のまにまにに散見できます。
この季節六甲山系をドライブもいいですね。
芦屋さくら百景96|山芦屋町
芦屋川沿いの桜です。
匂へどもしる人もなき桜花 ただひとり見て哀れとぞ思ふ
在原業平|古今集
よくみるとトップの花の密度が薄くなって、
根元に近いところは太くても空洞が目立って朽ち始めている老木です。
まるで人間と同じような終盤ですね。
桜は老木になっても、というより老木の方が見事な咲きようなのはなぜでしょうね。
どなたかご存知なら教えていただきたいです。
芦屋さくら百景94|平田北町
桜花(さくらばな)、今ぞ盛りと、人は言へど、我れは寂しも、君としあらねば
大伴池主|万葉集集
どうもこの花は桜ではなさそうです。
ネットで見てみると「花桃」なのかも知れません。
ついきれいなので撮っておきました。
芦屋さくら百景95|平田町
夕桜 あの家この家に 琴鳴りて
中村草田男 |現代俳句歳時記 水原秋櫻子
芦屋でも琴の音や三味線や謡の声が、夕刻になると流れてきていたような 気もしますね。
だいぶん昔ですが・・
芦屋川の下流、平田町にある桜です。
コンクリート化の影響か、小ぶりの桜ですね。
このあたりの目だったものは松林で桜は少ないですね。
もうすぐ海に出る河口付近になります。
芦屋さくら百景93|川西町
去年(こぞ)の春、逢へりし君に、恋ひにてし、桜の花は、迎へけらしも
若宮年魚麿(わかみやのあゆまろ)|万葉集
ここは川西町の阪神電車ガード下前交差点に咲く桜です。
逆光のため、花が上手く写りませんでした。
阪神電車の方が主役になりました。
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