■ 2011年6月5日(日)

 居合道東日本地区講習会とLOIS JAPONE Cafe


 6月4日(土)、5日(日)に開催された居合道東日本地区講習会に参加した。会場となる綾瀬の東京武道館が来年から建替えられるため、今回がこの武道館での最後の講習会ということと、東京都居合道部の方々の熱心な勧誘が実を結び、総勢600名が参加という大イベントになった。
 私は昨年10月に四段になったばかりのため、参加条件の四段以上という枠の中に初めて入り、受付の埼玉県からの参加者名簿の最後の行に自分の名前があることに微妙な感激と”これは大変なところに来てしまったかなー”という一瞬の戸惑いを覚えてしまった。
 初日の午前中は、栃木県の小倉昇先生が制定居合の模範演武をされた後、各段位に分かれての講習となった。四段組の105名は3つの班に分かれて、東京都の村主先生と青木先生のお二人から指導を受けながら16時まで、制定居合(12本)の説明と演武を一本毎に実施した。
 これまで埼玉県内で開催された講習会では三段であったこともあり、技の要点を主に指導されることが多かったが、今回は彼我(仮想敵)との間合いを意識することを含めた指導内容となり、大変参考になった。
 例えば、3本目(柄当て)と8本目(顔面当て)では、後ろの敵に対する間合いが違うことを意識した目付け、体の動き、および鞘を引くタイミングが違うことなどが求められた。
 四段になれば四段でないと見えてこない世界があるものだ。

 二日目(6/5)の朝だが、綾瀬駅の西日暮里側出口から至近の「LOIS JAPONE Cafe」で朝食をとった。 NIKI BAKERY が経営するお店らしいが、熱々のシーフード・ピッザとレモンティで380円、これは毎日でも通いたい場所である。
 二日目の11時までは前日の仕上げを目的に制定居合12本を各班で2回演武したが、初日の指導内容をすぐに会得できた人は稀であった。これから自分の道場に戻って何度も繰り返し稽古に励み、自分のモノにしていくことが求められているのである。
 この後の古流の研究では、研修館(本郷の檀崎道場)に伝わる夢想神伝流の初伝、中伝、奥伝の代表的な技について青木先生の解説で柳原先生が演武を行った。二尺六寸はあるだろう長刀を使い、夢想神伝流の特徴である横真一文字に納刀する姿はやはり美しい。
 この後、各段位別に古流の演武を行ったが、最後は八段範士の部20名の方々が初伝、中伝、奥伝3本ずつ9本を演武されたが、圧巻の一言であった。
 自分の経験や理解を超えた世界に酔いしれてしまったひと時であった。

 (つづく)

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