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茅ヶ崎の町や暮らしをすることのできるページにしていきます。

フェイスブックなどのSNSをシェアしながら、市からの広報、町のイベント、クールなお店、役に立つ情報などを中立的な立場から選んで掲載していきたいです。

あくまで活動は非商用でありたいと決めていますので、過激な広告バナーや商業広告のためのリンクは掲載していません。

制作や更新などの管理は個人でやっており、完成度や内容については間違いがあるかも知れません。ご容赦ください。

管理者 Tadao Suzuki


 

 

 

茅ヶ崎の民話劇から

茅ヶ崎市立図書館の書庫にあった『茅ヶ崎の民話劇 第1集』から引用、今の町名別に民話のダイジェストを掲載してみます。
ご愛読ください。

分冊1 PDFリンク 表紙、目次、赤羽根のタヌキ塚 1~65頁

甘沼のきつね
ありがとうギャーギばあさん
いぼとり地蔵
姥島物語
えな塚物語
えびす講
オチヨばんば
香川義民伝 / 三橋勘重郎
かっぱ徳利西久保
狐を化かした魚屋

分冊2 PDFリンク 66~150頁、後書き、参考資料

車地蔵
七堂伽藍
新田の平太夫
晴明井戸
堤の巴御前
南郷力丸
なんどき橋の幽霊
萩園の花女郎道
八大竜王
浜降祭の始まり
弁慶塚物語
室田の花火
女護が石
和合の稲荷様

※ 出典:編集 茅ケ崎民話の会、発行:代表高橋裕子 平成19年10月発行 印刷:ウメザワ商事


かっぱ徳利

あらすじ

時期 今から300年前
場所 茅ヶ崎西久保村(現西久保)、河童徳利広場(市ホームページ)
主人公

主たる稼業である野良仕事の合間に大山詣での荷を運ぶ馬方を副業とする働き者五良兵衛

登場人物 妻のおたつ、愛馬の青、カッパ
あらすじ

大山詣でで疲れた愛馬のアオの身体を赤池で洗っていると、突然カッパが青のお尻にかぶりつきまいた。誰か助けてくれーと呼んだ村人たちとカッパをこっぴどく打ち据えて青から引きはなして捕らえてしまいました。

 カッパは大きな土手の木に縛られてしょんぼりしています。

家に帰ると女房のおたつが、「お帰んなせえ、赤池で大変でしたねー」「青もつかれたところを大変だったねー」。

おたつが「あのカッパにも子どもが何匹かいるような・・」

 そうなんだ、不憫になってきたおたつは五良兵衛を口説いて、村人に殺されるはずのカッパを助けました。

普段悪さばっかりしてきたカッパは「ワーン、わあん」と泣いて「孫たちが二人もおって、馬の尻こだまやきゅうりを食べたいと泣くもんで・・・つい」といいながら、縄をとかれてうれし涙で川の中へ帰っていきました。

 その夜更けでした。村人にみつからないように、闇夜にこっそりと訪ねてきて、「さきほどの間門川のカッパです。お礼に持ってきたこの徳利は見た目は普通ですが、底さえたたかねばいくらでも酒が出て飲めます。ただし底を3回たたくと酒はとまっちゃいます。どうか良いあんばいに使ってください」といって闇に消えました。

 このカッパ徳利から出てくるお酒はたいへん美味しくて、元々お酒が大好きなこの夫婦はたちまちお酒の虜になったのです。田や畑はほったらかしで荒れ放題に、愛馬の青もあきれてこれはあのカッパのせいだ、あの徳利から酒が出ないようにさえなれば親方も怠け者にはならなかった。ついにおたつが思い出して徳利の底を3回たたいたのでお酒はもう出なくなったのでした。

 ようやく五良兵衛は村一番の働き者に戻って、間門川や赤池ではカッパの被害はこれ以降出なくなったそうです。

 

後日談 徳利は昭和50年まで市内円蔵で保存されいたようです。この徳利の由来の碑が円蔵の輪光寺にあります。


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