赤坂にある永楽倶楽部は、SB社のIT月刊誌「LANTIMES」の旧編集長であった神岡さんが会員のため、これまでに2度お邪魔したことがある。今日は初めてバーカウンターに座って福島さん謹製の"ブルーマルガリータ"をご相伴に預かっている。
このブルーマルガリータは、私が初めてこの倶楽部に神岡さんと打合せのために訪問したときにご馳走になったコクテルである。私はカウンターに座って開口一番に「昨年10月に神岡さんと打合せした時に初めてここで飲ませていただいたコクテルをお願いします」とオーダーしたのだ。昨年10月、神岡さんは「福島さんは、バーテンダー歴50年以上に与えられるマイスターで、お客様がこの倶楽部に入ってきた時、その人の雰囲気、風貌、所作、それから話し方などを見ていて、その人向きのコクテルを作ってくれるから」とウェートレスを呼んで、「この人にコクテルを作ってくれるようにマイスターに…、私はいつもの奴」と注文された。
この倶楽部の会員は500名近い。その会員が同伴してくるお客様に以前何を作ったか、バーテンダー歴50年以上、70歳を超えた福島さんが覚えていること自体が不可能なはずではないか。
私の前述のオーダーに福島さんは「コクテルのベースは確かテキーラで、青い色をしていませんでしたか?」
私は「そうです、それです」と答えた。
福島さんは、隣のS氏に眼を向けて、「何がお好みはございますか?」
私はすかさずS氏に「Sさん、福島さんはあなたの雰囲気や風貌から、あなたにピッタリのコクテルを作ってくれますよ、ここはお任せしてみたらいかがですか」
カウンターに座った私は、"ブルーマルガリタ"を、S氏は"ミリオネーア"を頂きながら至福の時を過ごしたことになる。
今日戴いた福島さんのコクテルのレシピを紹介する。
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ブルーマルガリータ
テキーラ、ブルーキュラソー、レモンジュース
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ミリオネーア
ラム酒、スロージーン、アプリコットブランディ、レモンジュース
この福島さんの永楽倶楽部での愛弟子は木本麻理さん。彼女が1999年8月にヨコハマ倶楽部主催のコンペディションに出場した時に創作した"パパラチャマティニ"は、蓮の花を連想させるような薄桃色をした世界でも希なサファイア:Paparadschaに由来しているそうだ。
今度、永楽に行った時は"パパラチャマティニ"で始めて"ブルーマルガリータ"で仕上げといきたいものだ。
(永楽倶楽部のお問合わせは、eiraku@mail4.alpha-net.ne.jp(事務長:若見さん)まで電子メールにてお願いします。)
ーつづくー
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