昨年の9月下旬から担当している「UooPSプロジェクト」のポスター用写真撮影のために中目黒のスタジオFOBOSに出かけた。このポスター制作については、ポスターを依頼する顧客とデザイン事務所のスタッフとで何回も打合せはしてきたものの今日の撮影では、実際の被写体を撮影現現(スタジオ)にある設備を使って、いわばライブの状況で最高の写真を撮影するための的確な判断が要求される。
私は学生時代に富山県民会館や生命保険会社のビルにあるホールを借りたバンドのライブ活動をした楽しみが忘れられず、社会人になってからも音楽仲間と定期的にライブ活動をしている、いわばオジサンバンド実践者である。アマチア・オジサンバンドのお遊びとプロのフォトクリエーターの仕事を比較する暴挙を許して頂くとして、音楽のライブが次から次へと瞬間的な状況を積み上げながら聴衆と一体化していく動的な活動とすれば、スタジオ撮影は被写体とライティングとの静的な取り組みである。(フォトクリエーターにとってはもっと奥が深いものであろう)
感想を一言で表現するならば、フォトクリエーターとぴったり意気の合うアシスタントとそれをサポートするスタジオの担当者、そして出来上がるであろう写真を料理するデザイナーが被写体を前に粛々と戦うまさに格闘なのである。
この撮影班(クルーと呼ぶ)と午前10時にスタジオ入りして、こちらの要求した4カットを撮り終えて「お疲れさまでした」と全員が声を掛け合うまでに12時間を要した。こちらの要求したカットは以下の4点である。
1.
UooPSのフォルムが平面的に最も強調される真横からの写真
2.
UooPSのフォルムが立体的に最も強調される上部斜めからの写真
3.
UooPSのフォルムが立体的に最も強調される下部斜めからの写真
4.
UooPSとiMACが使われている近未来の生活空間を表現した写真
これらの写真は、2000年4月以降に展開される「UooPSの新広告」としてポスターやそれと連携した雑誌の組み広告、パンフレットに使われていくことになる。この女性フォトクリエーター:A.Sさんのサイン入り「池田貴族:ライブ写真集」は、私の秘蔵品となっている。
余談であるが、私が昨年から担当してきた「UooPS」に関する広告は、Mac関連の雑誌広告、Webバナー、Mail配信と多義に渡り、2月中旬に開催されたMacWorld
Expoにピークを迎え、製品の認知度を高めることにフォーカスしてきた。このMacWorld
Expoで掲載した雑誌広告のPDFファイルと、ネクチャードットコム作成のバナー広告を以下に掲載したい。このPDFファイルは、Adobe社のAcrobat
Reader(無償で入手できる)をダウンロードして見ることができる。