■  2000年11月28日(火) トヨタカップとワイン


Quote…Unquote: I do not think winning is the most important thing. I think winning is the only thing. - Bill Veeck (U.S. baseball promoter, 1914-86)

第22回トヨタカップは、6年ぶりに南米勢が勝利した。(写真は11月29日(水)朝日新聞朝刊1面より)

前半の3分、6分とボカジュニア(アルゼンチン)のFWパレルモの目を放せぬ2発のシュートが試合を征した。

 

私が勤務するコンサルティング会社の社長が、2002年ワールドカップサッカー開催委員会のITプロジェクトに関わっている関係で、1996年から毎年トヨタカップのチケットを購入でき、試合を観戦する機会を得ている。

この5年間においては、20世紀最後の今晩の試合が一番印象に残る好ゲームであったと私は確信する。

選手を育てた側が一方的に金で買われてしまう「南米」とスター軍団を擁する「欧州」の戦いは、経済力の差を凌いで"サッカー"というゲームの本質である戦いに対する執念で南米が優っていたといえる。

ボカジュニアのビアンチ監督は、1994年に無名のベレス・サルフィエルドを率いてトヨタカップを征した名将である。

奇しくも、その試合から6年ぶりにビアンチ監督が欧州勢を破ったことは、偶然の出来事ではない。

日本に到着した日から国立競技場での試合までの選手に対する彼の管理記録を見ているだけでも、その管理能力が卓越したものであることが伺える。

試合後のビアンチ監督のコメントは以下のとおりであった。

「6分で2ゴールとはパーフェクト過ぎる展開である。後半は、とにかく相手にペースを与えないようにした。こういう試合で重要なのは、良い試合をすることではなく、勝利をもぎ取ることである。アルゼンチンのサッカーが世界一地だということを示すことができた」

今晩の試合には、南イタリアの陽光をたっぷり浴びたプリミティーボ種の赤ワインとチーズを持参した。

以下のメールは、この試合を息子さんと観戦したIFSジャパン(https://www.ifsjapan.co.jp)ステファン社長からのサンクスメールである。


Dear Shinobu-san,

I would like to thank you for the tickets to Toyota Cup and tell you how much I and my children enjoyed the event.

It's always great to see two such good teams play and the start of the match was amazing!

I hope you had a good time too.

Thanks again,

Stefan Gustafsson

 
 ーつづくー
-P21-


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