■ 2004年11月16日(火)

 Microsoft Project Users ForumとEA


Reference: Persistent effort is the main ingredient of success. (Keinan Iwamura, NHK Let's Speak English)

 マイクロソフト社新宿オフィス17階にあるセミナールーム1において開催された経済産業省情報政策局課長補佐 村上啓介氏の「日本におけるEAの進捗状況」セミナーに参加した。
 EA(Enterprise Architecture)「業務・システム最適化計画」は、e-Japan戦略の目玉の一つであり、今晩の講師である村上氏と瓜生(うりゅう)氏のお二人が経済産業省における若手の牽引役で、昨年からいろいろなところで啓蒙活動をされている。
 経済産業省のホームページにあった「EA導入の目的と機能」は右図のとおりである。
 現状の業務・システムと「将来のあるべき姿(理想の目標)」をきちんと描き、そこに向かって業務・システムをEAという手法を使って移行していこうというものだ。
 前述の村上氏の言葉を借りるとEAとは「組織全体の業務とシステムを共通言語と統一的手法でモデル化し、部局毎ではなく『全体最適』の観点から、業務とシステムを同時に顧客志向に改善していくための組織の設計・管理手法」といえる。
 また、EAには下の3つの役割があるとのことである(括弧内は筆者の注釈である)。
 @ 部分的な業務ではなく組織全体のシステムと業務を目で見えるように
   可視化する。
   (EAを業務・システムの設計における「共通言語=標準ドキュメント」
   として使用する)
 A 「業務」と、「技術」を自由に組み合わせられるような基礎を作る。
   (EAにより、一ベンダーに丸投げの業務・システムの分割調達管理が
   可能となる)
 B 現状から理想への移行計画を明確にし、次期システムを
   定義する。
   (現状システムのEAドキュメントを作成し、次期・将来システムへと
   発展させていく)

 村上氏のセミナーに関する関連リンクは以下のURLにあります。
 https://www.mpuf.org/pm/es041116.htm

 (つづく)

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