■ 2010年4月18日(日)

 掛かりつけの歯医者さんとNewsweek ’10.3.31号


 自宅近くにある月越歯科医院に通い始めてかれこれ8年になる。
 2002年に右上犬歯の歯茎が後退したためメンブレン治療を受けたが、結果が芳しくなく「再手術をやりましょう!」という医師の申し出を断り、この医院に通うようになった。
 ほぼ毎月一回日曜日に定期的にメンテナンスをしてきた甲斐があり、30歳代に治療した状態を57歳まで保つことができたのは、粕谷先生とこの医院のスタッフの皆さんの献身的な治療のお陰である。
 今日、待合室で読んだNewsweekの記事がどうしても気にかかったため、治療のあとに雑誌をお借りし、自宅でスキャンさせて頂いた。
 記事のタイトルは「中国的世界支配」である。
 インドネシアは、アメリカ大統領バラク・オバマが少年時代を過ごしたところであるが、60年代は共産主義革命を輸出しようとした“邪悪な国”と中国を呼んでいたらしい。
 今や、米ドルよりも人民元で貿易取引を決済するほうが多くなったとのことである。このインドネシアのバリ島で2009年5月にアジア外貨準備基金が合意され、中国は日本と同じ1200億ドルの32%を出資している。
 この記事は、基軸通貨と貿易の視点での中国の分析にはじまり、次世代インターネットプロトコルであるIPv6のアドレス空間から今後の中国を考察した後、宇宙とクリーンエネルギーにおける中国を紹介している。
 例えば、今年1月に大気圏に打ち上げた弾道ミサイルを迎撃ミサイルで打ち落とす実験に成功したこと、2013年に無人探査機を月に送り込む構想が進展中であり月の鉱物資源を狙っていること、世界の携帯電話市場における携帯電話用の電池の25%を中国の電池メーカー比連迪(BYD:ピヤディ)グループが生産していることなどである。
 このBYDグループの王伝福(ワン・チュァンプ・43)会長は、2008年12月にトヨタより進歩した技術の「プラグイン・ハイブリッド車」を量産し、昨年は株価の急騰により中国一の富豪になったそうだ(https://www.china7.jp/bbs/board.php?bo_table=1_5&wr_id=54)。
 この記事から言えることは、中国は従来産業よりも開発途上の新しいテクノロジーに力を注ぐことにより今後の国際経済の主役になることを目標としていて、将来はその経済力と軍事力をバックに自国の(中国)ルールを押し付けてくることになるだろう。

 (つづく)

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