3月24日JAL002で成田からサンフランシスコに向かう。
サンフランシスコの空港までオラクル本社に勤務する友人Mが迎えに来てくれた。日本から同行したS理化学O.O氏と私は、彼のBMWで、そのままオラクル本社に直行した。この友人は私と同時期(1994年)に日本DECから日本オラクルに転職して、その後米国オラクルに出向となった。現在、彼は米国オラクルの社員となり富士通担当プロジェクトの仕事をしている。
オラクル本社ビルの数は97年7月訪問当時からは、倍くらいに増えていた。米国の好景気とeBusinessブームに乗ったハイテク企業オラクルの快進撃はまだ続きそうだとの印象を持った。
最近彼らは、これまでの宿敵であったコンポーネント製品を提供するMSとは異なるソリューション提供会社をコンペティターとして設定していて、その代表企業であるIBMをかなり意識しているそうだ。
製品としては、これまでのオラクルRDBとそれを核としたERP、そのアプリケーション拡張させたCRM、SFAと呼ぶフロントオフィスを充実させながら、@ORACLEによるASP事業も好調とのことだ。
これまでのERPベンダーではトップのSAPを抜くのは時間の問題と豪語しているあたり、強気のマーケティング戦略会社ここにありとの感である。
また、シリコンバレーの企業では従業員用の福祉施設を充実させていて、そのような企業に人が集まり、その人によって、企業収益が上がるという相乗効果が出ているそうだ。
オラクル本社敷地内にも自由に利用できるエクササイズルームとプールがあり、その建物の横には約1000名のパーティができるオードトリアムができていて、当日もユーザカンファレンスと立食パーティが催されていた。
オラクル本社は池を囲むように建っていて、池の周りの芝生にあるベンチではカルフォルニアの太陽の下で社員や訪問客がリラックスしながら昼食を取ったり、会話を楽しんでた。
従業員には出・退社時間という考え方がなく、会社あるいは自宅で好きな時間に仕事をしてもよく、あくまでも結果が出ればいいという考え方なのだ。
ただし、そこには結果という言葉の「重さ」を理解している人達で構成される「自己責任」社会があり、その中で自分のキャリアをしっかり見つめながら、自分の人生を生き抜いて行くための「自己管理」能力を持った人達の場=会社があるという考え方なのだ。
オラクル訪問後、サンフランシスコ郊外の「Muir
Woods」に行った。ここは、サンフランシスコのダウンタウンから30分位の場所にあり、広さは560エーカ(1エーカは約1200坪)と比較的小規模の国立公園であるが、そこには樹齢約2000年の「Redwood」と3200年の「Giant
Sequoia」が生息している。(https://www.nps.gov/muwo)
夕刻から海岸線を南下してサンタクルーズまでドライブを愉しんだ。この海岸線のすばらしい景色と夕日が沈む太平洋は生涯忘れられない思い出になるだろう。
サンタクルーズは、レイプされ植物人間状態になった妹の仇を姉が討つあのダーティハリー3?の舞台となったところである。
私は1993年にSCO
UNIXの仕事の関係でこの地を訪れたことがある。
SCOは、サンタクルーズ・オペレーションという会社でインテル系UNIXではNo.1の会社であったが、昨今のLinuxの登場で業績が低下しているそうだ。
夕食は、桟橋にあるイタリアレストランでカルフォルニア湾の魚介類に舌鼓を打ちながら、ワインで祝杯を上げた。
「サンタクルーズのレストラン(CARNIGLIA'S)の待合せバー」
http://www10.u-page.so-net.ne.jp/us2/masuda/monterey/topics_aquarium2.html
ーつづくー
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