品川駅港南口の再開発と再生への試行
Quote…Unquote: Our problems are man-made; therefore, they can be solved by man. Man's reason and spirit have often solved the seemingly unsolvable. believe they can do it again. -John F. Kennedy (35th U.S.president, 1937-63)
PJ社情報システム部長K氏とは学生時代からの付き合いである。 このPJ社はオランダに本社がある多国籍企業で、昨年2001年度の決算で60億ユーロの赤字を出した。 60億ユーロと一口に言ってしまうと何とも実感がないが日本のKDDIの年間売上に匹敵する赤字額なのである。 このP社の2002年に入ってからのビジネスリストラクチャリングのやり方はすざまじいものがあった。 いわゆるコンピーテンシーのない不採算部門の買却と採算性のあるビジネスユニットへの積極的な投資を行い、この9月末の第3四半期で黒字を計上するまでに回復させている。 それは強力なリーダーシップのもとに明確な企業戦略が示され、各リージョン(日本はアジア・パシフィック)と各国のカントリーマネージャーの良好なコミュニケーションによる戦術の展開は見ていて気持ちのよいものであった。 K氏自身をとおしてクォータ毎に行われるアジアパシフィックのミーティングの内容をお聞きしながらアクションプランを策定し、その結果をレビューさせて頂いた。 このPJ社へのコンサルティングを通して私自身も大変学ぶものが多かった。 このPJ社がある品川駅港南口の再開発も目を見張るものがある。 すでにソニー、キャノンがこの地域に本社を移転している。 我々のお客様であるM商事も丸の内からこの地域の高層ビルの一つに移ってくるという。 この再開発は5年くらい前から始まっていたと思う。 我々ビジネスパーソンもこのような大掛かりなものではなくともスクラップ&ビルドが必要になってきている。 それは今の日本経済の沈降と歩長を合わせるがごとく、また私自身が団塊の世代の一番後ろの方に属していることと、ドック・イアーと呼ばれる変化の早いIT業界に身を置いていることと深く関わっているのである。 私は社会人になってからこれまで大きな転機を一度乗り越えてきた。 それは20才代から15年間経営してきた富山のソフトウェア会社の代表を退任し、日本DEC製品開発本部に転職した時だ。 あれから13年になる。 そろそろ次の転期を迎えるころなのである。 できれば今のコンサルティング会社でその転期を乗り越えられれば最高なのだが・・・・。 今日はその一歩を踏み出すためのに、法政大学のプレMBAプログラムの履修科目である「生産工学」の授業に午後から参加した。 法政大学のプレMBAプログラムは、工学部が主体になって市ヶ谷にあるIT研究センターで運営がおこなわれている。 このプログラムの特徴は、法政大学とカリフォルニア州立大学が提携していることにあり、法政大学IT研究センターとカリフォルニア州立大学のヘイトン校とをインターネット回線で結んだライブ授業が売り物である。 IT研究センターには教室の正面に百数十インチの大画面があり、授業を受ける学生の机には各々PCが設置されている。 ヘイトン校からは、今のところMBAファンデーションレベルのアカウンティングとマーケティングの授業が提供されている。 ヘイトン校側にいる先生が前方のスクリーンで授業を行い、学生のPCには先生が説明するPowerPointの資料が表示される。 IT研究センターとヘイトン校にある双方のスクリーンはマルチ画面になっていて、先生が学生に質問をしたり、学生が先生に質問する場合は前方の大画面にディスカッションしている個人をズームしたり、全体を写したりしながら臨場感のある授業が実施されるのだ。 今日から私が受講する「生産工学」の講義はそのMBAのアドオンであり、法政大学大学院の授業内容のものである。 日本人の先生の講義であるが、その取得単位はヘイトン校のMBAファインデーションレベルの「オペレーションズ・リサーチ」という科目に単位が引き継がれるというものだ。 上記のアドオンには「システム工学」「プログラミング工学」もある。 私はこれから数年かけてこのような授業を受けながら、自己革新に必要な知識の整理とコンサルティングの現場での実施経験をまとめてみようと考えている。 この転換期を乗り越えるために、またその転換期の後の十数年を行き抜いていくために。 その転換期を乗り越えていくための私自身のコンセプトを確認しておこう。 ・自己責任 ・自助努力 ・自己革新 そして、夢は諦めなければ必ずかなう! (つづく)
(つづく)
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