■ 2003年4月21日(月)

 SARS, QUIDAMとサントリーのまわしモノ


Reference: Dr. Tobin's Interview (Apr. '03, Business English from NHK radio)
Dr. Tobin: Yeah. And how about your concerns about the Japanese economy now? I know you're optimistic about Japanese business. But even within the context of the economy maybe some Japanese businesses have a good future, but do you have some general concerns about the Japanese economy?
Mr. Harris: I think we need more deregulation. We need more change. If I had one hope it would be that the word unemployment in Japan did not have such an emotional connotation. It seems now if someone has a good idea, it can quickly be challenged by someone else who will say, "Ah, but it will cause unemployment."
Dr. Tobin: Yeah.
Mr. Harris: A good idea, then, disappears. And good idea will not come forward unless they can come forward and be accepted that some will cause unemployment in the short term.
(See from Page 60 on the text book)

 今月に入ってからSARSが本格的に流行し始めた。4月4日(金)のNHKラジオではJALが上海便の運行をテンポラリーだが減便するとのこと。上海には20,000人の日本人が滞在しているそうだ。
 現在、私がサポートをしているTK社で導入の準備を進めている「ドットシェル社の生産管理システム(DMCS: Dotshell Manufacturing Control System)」の開発部隊の拠点は上海にあるため、プロジェクトに影響が出始めている。
 ドットシェル社の山本社長はその昔、日本NCR社の営業マンだったが、NCR社の生産管理パッケージであったIMCS(Interactive Manufacturing Control System)の設計思想を今も受け継ぎながら自力でこのDMCSというパッケージを開発し、ビジネスを行っている。
 ドットシェル社の拠点は日本、中国(上海)、オーストラリア(メルボルン)の3箇所で、DMCSも日本語、中国語、英語をサポートしている。
 当然のことながら山本社長は毎月これらの3拠点を周遊しながらアジアパシフィックの各国でビジネスを進めている精力的な方だ。

 山本社長の「社長室の窓」は是非ご一読いただきたい。
 その社長室の窓「2003年3月5日号」に現在の日本のサラリーマン像を”クレージーキャッツの植木等”と”釣りバカ日記のやまちゃん”とを比較した以下のような興味深いメッセージがある。

 
ドットシェル社山本社長の社長室の窓
 (2003年3月5日号より一部抜粋)

 いっそ植木等のサラリーマン映画ぐらい明るく笑い飛ばしてもらうほうが安心です。内にこもって行く精神より無神経に笑い飛ばして行く精神が今必要なのではないでしょうか?
 「つりバカ日誌」が受け入れられるのも理解できますが、もう一度、植木等のサラリーマン映画を思い起こしてみてはどうでしょうか?むちゃくちゃなノー天気サラリーマン(植木等)が最後に仕事を上手にこなしています。「つりバカ日誌」とはちょっと違います。日本を代表する2本の映画の違いが現代の日本を本当にシンボリックに表現しています。

 

 あの高度成長期と時代が違うと一言で片付けてしまえばそれまでですが、ある講演会でインドから(日本を含む)東アジアまでの夜を30日間衛星から撮影した写真を見せてもらいました。
 真っ暗な東アジアの夜景の中に煌々と光り輝くあの日本列島を見たとき、この国はすごいポテンシャルを持っているのだ、と感銘を受けたものです。
 無神経ではいけませんが、経済は自信(Economy is confident.)なのです。

 話題を変えよう。
 4月10日(木)、ラブラドールリトリーバのルナが息を引き取った。
 4月11日(金)、東松山のメモリアルパークにて火葬を行う。メモリアルパークへの入り口となる川沿いの土手を数百メートル、この土手にある桜の木から花吹雪が舞い上がる。その中をルナを乗せたパサートバリアントで走った。

 4月17日(木)、代々木第2体育館にキダム特別公演をカミさんと二人で見に行った。 人間の体というものは鍛えればあのレベルまで昇華できるものなのだ。百聞は一見に如かず。

 4月21日(月)春の嵐が吹き荒れる。
 この一週間あまり大変気のなる広告があった。
 サントリーの膳ウィスキーの広告である。
 いろいろな雑誌に気を掛けながらこの広告を手に入れようと試みたがなかなか媒体が手に入らなかった。
 夕刻からすごい春の嵐になり、帰宅途中の川越線に乗り込む頃にはその嵐も最高潮となる。電車が動いているほうが不思議なくらいな暴風雨である。
 いつも乗り込む車両のドアのところに電車の中吊り広告が垂れ下がってバタバタと音を立てていた。
 ちょうど人の顔の高さに垂れ下がり危険なため、広告留めに入れなおしてやろうと手をかけて広告を見たところ、なんと「サントリーのまわしモノ」(jpg, 約31KB)の広告ではないか。
 A3サイズ横二枚分の三分の二が千切れそうになったその広告を止めているはずの金具のロックを緩めようとするがなかなか元に戻らない。
 仕様が無いので残りを丁寧にはずして家に持って帰った。

 このサントリーの膳ウィスキーはシングルモルトなのだそうだ。
 この広告に刺激されて一本買い求め、おまけに付いていた竹炭のマドラーも手に入れたが、残念ながら味についてはコメントができない。
 池袋のアイリッシュパブのダブリナーズで飲むアイリッシュウィスキーの「JAMESON」しかり、やはり本場スコットランドの島々で蒸留されるシングルモルトウィスキーはどこかが違う。
 もうすぐ初孫が生まれるので、その時は「BOWMOREの12年」で乾杯しよう。

(つづく)

-P.52-

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