■ 2003年12月23日(火)

 米国アリゾナの友人から&メリークリスマス


Reference: Dr. Tobin's Interview (July. '03, Business English from NHK radio)
Tobin: So I'm sure when you first came here, you had many experiences that really made you look at your own assumptions and perceptions. And what kind of reaction did you have internally? How did things affect you? Because you're a person who sees a lot.
Anton: Yeah, I think, you know, one of the first really waking up experiences for me was really seeing that I couldn't just be here the way I was in other places, in the United State or Europe, I would say, or in the West. And that there was really a different way of doing things and that…and if I wanted to build relationships and have friendships and expand my world, really, in Japan I had to really leave my own little box. I didn't think of it as a little box at the time…of being an American who does things in one way and thinks in one way and that's the only way. I'll give you one example. As Americans, we very often talk a bout, you know, speaking straight, or you know, giving it people straight and being honest and saying what you think. And I remember very early in my experience here in Mishima I was talking to someone in English whom I knew and just speaking as I would normally with some American friend and being honest. And I literally saw in her reaction, I mean, it was well masked because she Is Japanese, but at the same time, I realized that I had stepped over a line. I had gone too far in a way. I hadn't been rude or offensive but even honesty can be self-serving, you know. And so, to think of that as some absolute value that is only ever, I think, was wrong.
(See page 22 on the textbook)

 12月のある日"Air Mail"が自宅に届いた。
 そのAir Mailには<宛先不明時の返送先>に名古屋のYさん方が記されていて、初めて接する方のお名前であった。
 怪訝に思いながら封を開けると一枚のクリスマスカードが入っていて、そこにはThe Y Family, Taku&Takako+Taiki(2years)の3人の家族の写真が微笑んでいた。
 Taku&Takakoさん夫婦は共に日本DECの同僚で、Taku(通称、卓ちゃん)がテレコム事業部のSEであったため、私は2年近く彼と一緒に仕事をした記憶がある。
 彼は12年間勤務したコンパックコンピュータ(現、日本ヒューレットパッカード)を2002年10月末に退職して、今年の5月から家族も一緒に渡米したとのことである。
 なんと、アリゾナ州グランデール市に居住しAmerican Graduate School of International Management(通称、Thunderbird: www.t-bird.edu)でMBA(経営学修士号)を学んでいるのである。
 クリスマスカードに同封されていた「ごあいさつ文」を読みながら"やったね、卓ちゃん"と声をあげてしまった。

 アリゾナは2000年3月にIFS(Industrial& Financial Systems:https://www.ifsworld.com)社の米国ユーザ会がツーソンで開催された時に出かけていったことがあり、あのワイアットアープとドクホリデーで有名なOK牧場でのアトラクションが楽しかった。
 その時に買い求めた絵葉書は、サボテンが生えた砂漠のはるかかなたに雷が落ちる瞬間のもので、まさにサンダーバードの名にふさわしい土地なのだ。
 余談ではあるが、私の故郷である富山県の立山には、その名のとおりの「雷鳥」が生息していて、小学校6年生の時の立山登山で初めてこの鳥を見た記憶がある。

 卓ちゃんからのアリゾナレポートが届いたので、原文のまま以下に掲載させて頂く。

 皆様、お元気でしょうか。

 こちらに来てもう半年が過ぎ、いつの間にか、12月になりました。
 ここアリゾナも朝夕は、結構寒いことが最近判明しまして寒い夜は、エアコンを暖房モードにしています。
 朝は、ジャンパーに手袋をして自転車通学をしています。
 昼間は、汗ばむほど暖かくなります。プールで泳いでいる人もいます。
 このギャップのせいか、皆さん鼻かぜをひいています。
 11月末は、Thanksgivingで、大学が一部休みでしたので、大学で紹介してもらった地元のご家庭に上がりこんで、伝統的な七面鳥料理やパンプキンパイなどをご馳走になったり、物を調達しに、郊外のアウトレットモールに行ってきました。

 これからクリスマスまでは、小売業のかき入れ時でして、似たようなものを競って安売りし、購買意欲を盛り上げています。
 その甲斐あってか、こちらの人たちは、朝6時の開店に並び、無駄と思えるようなものをせっせと買っています。
 ゴミ箱を覗くと、使えそうなものが平気で捨ててあります。
 私の知り合いは、マットレスを拾いました。
 きっと景気が上向いているのでしょう。
 アメリカ経済の原動力を見たような気がしました。

 さて、今回のレポートでは、クラスメートを4名紹介します。
 どのようなバックグランドを持っていて、何を企んできているのでしょうか。
 忙しい方は、読み飛ばしてください。

 サンダーバードの留学生で最も人数が多い韓国出身のAさんは、29歳で、父親のサポートを受けてきています。お父さんは、アートギャラリーを経営しています。
 彼は、真面目なタイプではありませんが、他の韓国人と比べると真面目な方です。
 彼とは、データ分析プロジェクトでいっしょになって以来、時々夕飯を食べに行きます。
 彼の英語力は、1年間カナダのバンクーバーに留学して、現地のESLコースに通って身に付けたそうですが、そちらのコースは、私の通ったサンダーバードのPreMBAコースとは違って、ゆったりとしたプログラムで、楽しかったようです。
 語学留学で1年間とは、ずいぶん優雅だな〜と思いました。
 韓国では、輸出入関連の仕事をしていたということで、彼の野望は、卒業後、できれば、米国で2,3年働いて、その経験を生かした仕事を韓国で見つけたいとのこと。

 Bさんも、同じプロジェクトで苦労を共にした台湾、高雄市出身の女性です。推定年齢30歳。
 私費留学で、彼女の両親がパスタを製造する会社を経営していて、その会社でマーケティング関連の仕事をしていたそうですが、キャリアチェンジするためにサンダーバードに来たそうです。
 彼女の英語は、仕事の関係でイギリスに1年行っていた関係で身に付いたそうです。
 彼女は、分からないことをほっておけないタイプで、授業中でも、日本人だと、躊躇してしまうようなことでも、堂々と質問するので、大変助かっています。
 彼女は、ある意味完璧主義なので時には効率が悪いこともあるのですが、勤勉さには、感心させられます。
 将来は、親の事業を引き継ぐようです。

 Cさんは、別のチームでいっしょに活動しているアメリカ人です。推定年齢26歳。
 彼は、ハワイ大学卒業後、ハワイの銀行に勤めた後、日本で翻訳の仕事を2年ほどしたこともあって、日本語が堪能です。
 彼のようにこの学校に来ているアメリカ人は、ほとんどの人が海外生活経験者で、第二外国語が堪能な人も多くいます。
 彼と二人で話すときは、日本語になります。
 入学前は、銀行に勤めていたので財務、会計の授業は、お手の物のようです。
 彼の仕事のやり方は、ユニークで彼がアジア人のメンバーが出した意見を彼の言葉で語ると、別のアメリカ人がそれをワープロ入力するという手順で行われます。
 これで、最初の課題は、見事満点をとりました。
 卒業後も日本で金融系の仕事を見つけたいとのこと。
 彼の本当の目的は、日本人と結婚すること。私費進学。

 Cさんと同じチームメイトのDさんは、タイから来ている留学生です。推定年齢25歳。
 授業態度は、決していいとはいえない彼女は、途中で授業を抜け出すこともしばしば。
 国民性なのか遅刻も頻繁。両親が会計士であるためか、統計や会計の成績が良く、時には抜群の集中力を発揮します。チームの課題も、期限ぎりぎりまでぷらぷらしていたと思ったら、時間内に書き上げるなど、超人わざを見せます。
 サンダーバードに来ているタイ人は、大方良家の出なのですが、彼女は、超ハイクラス出身だと別のタイ人が言っていました。
 こちらに来る前は、合成ゴム製造メーカで営業をしていたそうです。
 卒業後、本気で働く気があるのか、働く必要があるのか、不明です。

 今日紹介した4名は、皆未婚者ですが、一般的にアメリカ人、台湾人、タイ人は、若くて未婚者が多く、日本人、インド人、韓国人は、比較的年配で、既婚者が多いようです。

 サンダーバードの学生に、起業家を目指している人は、あまりいません。
 卒業後は、企業に勤める人が多いようです。
 アメリカ人の女性の中には、将来の夫を探している人も多いそうです。
 これは、なるほどいいアイディアだと思いました。
 私費で親がサポートしているパターンは、台湾人、タイ人、韓国人に多く見られます。台湾人、タイ人の場合は、比較的裕福な家の出身が多いようです。
 彼らとのネットワークは、将来仕事で役に立つかもしれません。
 企業派遣については、日本人、韓国人が多いようですが、近年減少傾向にあります。

 長かったFALLトリメスターも残すところ2週間で終りです。
 5科目の課題が山積みですが、気合を入れて頑張ります。
 次回のレポートでは、クリスマスや年末の様子、バケーションについてお知らせできると思います。
 是非皆さんの近況をお知らせください。

 では、お元気で

 Taku .Y

 (つづく)

-P.58-

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