■ 2005年3月19日(土)

 ジョンとメアリーの死とShould I go back to school?


Reference: Opportunity rarely knocks on your door. Knock rather on opportunity's door if you ardently wish to enter. ( B.C.Forbes: U.S. financial journalist and author, 1880-1954)

 「ジョンとメアリーが死んでいました。ジョンとメアリーの死体のそばには金魚鉢のかけらと水が落ちていました。さて、ジョンとメアリーはなぜ死んだのでしょうか?」
 この問題は、あるセキュリティ関連の会社に就職した私の娘の友人が最終面接のときに役員から出された問題だそうだ。
 その役員いわく、「このくらいの問題ができないとうちの会社の営業は勤まらんのだよ」とのことである。その友人は、この問いに即座に答えてその会社への就職をモノにしたそうだ。
 彼は昨年の10月ころに医薬品関連の会社の面接を受けたが、3次面接までいったが、そのあとは何も連絡がなかったと言って憮然としていた。それからは全く就職活動に身が入らず、卒業式の次の日にこの会社の面接を受けたわけだ。
 人生は本当になにがあるか分からないものだ。
 という私も、昭和46年のドルショック、昭和48年のオイルショックと経済の混迷が続いた頃に卒業し、富山をあとに関東のある会社に就職したわけだが、3ヶ月の試用期間中、残業時間が毎月70時間以上という過酷な現場環境に少し慣れてきた頃、富山からひょっこり現れた同級生が「のー、会社作らんか?」の一言で、地元に帰り、その友人と数名で「富山システムサービス、略称TSS」を設立し、以後16年間、50名くらいの規模の会社になるまでやっていたわけだ。

 今日私は、金沢工業大学(略称、KIT)大学院知的創造システム専攻の新入生オリエンテーションのために、東京虎ノ門校舎にきている。思えばこの場所はちょうどTSSで東芝のコンピュータ関連の仕事を受注して、共同経営者だったMと初めて東京に出てきて仕事をした17森ビルの近くなのである。
 その友人Mからのメールを17森ビルの写真と一緒に以下に紹介したい。

 ============ 友人Mからのメール =============
 お便りありがとうございます。

 涙が出るほど、懐かしいですね。
 17森ビル も 東芝府中工場 もそれと、その頃初めて食べた、牛丼といつもセットで思い出します。
 その頃、世の中もう少しほんのり あたたかったように思えてなりませんが。
 今は、息子が、あの時の自分の歳になるのですね。

 体調は、病気前より、ずっと良いです。
 禁煙、減塩、減量 のおかげです、きっと

 最近では、11/10もう過ぎてしまったのですが、県立大の先生に頼まれて、恐れ多くも、日本設計工学会 北陸支部 の講演会講師をおおせつかり、1時間ばかりお話をしました。
 ちょうど仕事も厳しい折で、結構準備が大変でした。
 私ができるお話は、中小、零細製造業さんを取り巻くIT環境の変化というよりは、矛盾..?? とか どろどろした内容になってしまうのですが。
 その他に中小製造業が活用できる画像処理の実演を含めた応用事例などのおはなしにしました。
 講演が終わった後で、学会誌をチェックしました、前に見ていたら、とてもその日を迎えることができなかったろうと^^;
 実業の方よりは、大学の工学部の先生や学生さんがほとんどで約40名ぐらいでこじんまりとやりましたよ。
 いつか、郷土での産学協同の方向へでもという、はるかな想いもありますが....今はまだまだです。
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 彼は2年前にある病気を患い、救急車で運ばれ、数日間意識がなかった(いや、死の淵から生還した)という。彼のメールにある「郷土での産学協同の方向へ」の想いに少しでもお役に立てればと思う。そう言えば、この4月から私が通う「KITの知的創造システム専攻」も政府系の"産学協同実践的IT教育訓練支援事業"の一つなのだ。
 そして不思議なことなのだが、この17森ビルの前だけは欅の木が生い茂っていて、昭和50年ころ当時のままなのである。

 > Mさんへ
 > 17森ビルの一階に「Tully's Coffee」があり、そこでカフェラテを注文し、
 > 黄色の革張りの椅子に腰掛けて、過ぎし日(もう30年くらい前になり
 > ますか?)の記憶を辿ってきました。
 >
 > 土曜日ということもあり、人通りもなく、カフェの窓から見える景色は昔と
 > 同じで、自分の周りの何か時間だけがスーと過ぎたなって感じでした。

 (つづく)

-P.71-

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