第1回 : Introduction
of IT
2000年7月吉日
Quote: "Technology is only a tool. The
effectiveness of the tool is dependent of the person
using it. The most expensive, high-quality, computerized
graphic design layout program will not turn anyone into a
graphic-designer." Suzanne Watzman (Cofounder and
chairman of Watzman+Keys, a graphic and consulting firm
based in Cambridge, Massachusetts. in 1995.)
このプレゼンテーション[PDF(186KB)]は、私が持っているOUBC(Open
University of
British Colombia:カナダ・ブリティッシュ・コロンビア州立大学の通信教育機関)のITに関する入門書籍(Introducing
Computers '96 Edition : Robert H Blissmer)から抜粋したものだ。
このプレゼンテーションのコンテンツは、あえて原文である英語をそのまま採用した。
その理由は、欧米の大学一年生が、いわゆる一般教養過程で最初に勉強するコンピュータの基本講座であり、これからの国際社会の中でITを理解していくには、彼らがどんな言葉でITの基本を学んでいるかということを理解しておく必要があると考えたからだ。
最初のページでは、"Information"という言葉を次のように説明している。
<筆者日本語訳>
最も一般的な見方としては、情報とは「コンテキスト」を持っているデータといえます。
「コンテキストが、私達にデータや情報を使うことによって"意志決定"をしたり、"問題解決"をする時の手助けをしてくれる」というこの考え方は、有益なことです。
なぜなら、私達はデータという見地から情報を定義してきたので、この二つの関係をより詳細に検討してみればいいということになります。
* コンテキスト:
1.言葉あるいは物事の経過を取り巻く、その意味を明確化できる状態 2.関連した出来事
<筆者解説>
一言で表せば、コンテキストとは「前後関係」あるいは「周囲の状況」である。
経営において、"情報の共有"や"情報の提供"が大事であるとよく言われるが、その情報とは、この「コンテキスト」を持ったデータである、ということを常に意識してほしい。
そして、経営上(我々の日常生活においても同様)の課題を「解決」あるいは「意志決定」しなければならない場合に、このコンテキストという客観的な「前後関係」や「周囲の状況」を正確に把握することを心がけて欲しい。
優秀な経営者は、質問が上手である。
何が?だれが?どこで?何時?どうしたのか。
なぜ?そうなのか。
君はどう考え、どう対処したのか?
5W1Hは、情報管理の基本的な質問である。
2000年7月 伊賀忍び 記す