■ 2003年9月7日(日)

 DECテニスクラブの合宿と中国ビジネス考


Reference: Dr. Tobin's Interview (May. '03, Business English from NHK radio)
Tobin: Similar kind of problem, Yeah, Ok. Now, you've worked with Japanese people for a long time…Japanese business people. What are your impressions of Japanese business people? What are their strengths, do you think? What areas need some improvement?
Pedersen: Well, I think they're world-class business people. I think they're very solid, they have very good educational background. You know, I generally say to people, one of the reasons I've stayed in Japan is because it's probably the most high quality group of people that I've ever met and worked with…
Tobin: Wonderful.
Pedersen: …in my life. So I think the business strengths they bring to the table are consensus building, planning and executing. I mean I think of the Oedo Sen, the Line 12, that launched on the Heisei year 12, on the 12th day of December. You think about a well planned and executed project. This was one that took many years, but they executed it on time…a very high quality product.
(See page 40 on the textbook)

 昨日からDECテニスクラブの合宿があり、山中湖に出かけてきた。
 DEC時代の同僚で、DEC退職後、サンマイクロシステムズから現在はデルコンピュータ 法人営業部のリーダを勤めるT氏を川越駅でピックアップしての旅行となった。
 合宿中は秋雨前線も一休みして、初日は秋晴れの青空が広がる中、絶景の富士山を一望できる「富士センターY'sクラブ」のセンターコートで思う存分プレイを楽しんだ。

 この富士センターY'sクラブのセンターロッジには、現東京都知事の石原慎太郎杯なるカップが飾られていた。
 ということは、このような試合が催されている由緒のあるテニスコートということなのだろう。
 我々が宿泊したセンターコートロッジは一階の床面積が300〜400坪ほどの建物で、中央の吹き抜けに20メートルはあろうかという大黒柱が毅然とたっていて、その存在感が印象的であった。
 全体が木でできているので、建物の大きさのわりには柔らかく暖かい感触があり、落ち着いた雰囲気になっている。

 我々一行はこのロッジの(写真で言えば)右側の小窓がある二階部分の4部屋に宿泊した。
 6日(土)のディナーは、このロッジから少し離れたところにある建物の食堂でいただいた。
 この建物が本来の宿泊施設なのだが、ここでは明治大学テニスクラブの学生が60人くらいで合宿をしていて、若い方々のパワーがみなぎっていた。
 みなさん、日中のテニスの疲れをものともしない大変なにぎわいで、ところどころから男女の歓声があがり、オジさんたちには眩しく、羨ましいかぎりのにぎやかな夜を迎えていた。

 我々は二日間、センターコートのロッジと隣接したMt.Fujiセンターコートを貸し切ってのゴージャスなテニス合宿を満喫したことになる。
 この場をお借りして、DECテニスクラブ幹事の石川さん、大変お世話になりました。

 話題を変えよう。
 前述のT氏であるが、DEC時代は実業団のチームに所属していて、私が参加していた多摩地区の社会人チームとは異なる活動をしていらっしゃった。
 実業団のチームは、大学時代からテニスをやっていた連中が会社に入ってから参加する、セミプロに近いチームであったが、DECテニスクラブは会社内のテニス愛好家がテニスを楽しむために集まったアマチュアチーム集団である。
 一般的には、大学を卒後して30歳くらいまではテニスを続けられた方々も、家庭を持ち、仕事が多忙になると、もうテニスどころではなくなってくる。
 T氏も同様で、この10年間はなかなかテニスをする機会もなかったとのこと、この二日間は久しぶりのテニスを満喫され、楽しんでおられた。
 話は変わるが、雑誌ビジスタ(ビジネススタンダード)の2003年6月号Page.30-31にT氏の営業チームが紹介されたので、その記事(写真)を紹介しておきたい。

 次のテーマである「中国ビジネス」について考えてみたい。
 今週のニュースだが、会社更生法の適用を受けていた長崎のハウステンボスが野村系の投資会社から110億円の投資が決まったとのこと、今後の成り行きを見守りたい。
 ちょうどテレビでは、佐賀か長崎県の職員のドキュメンタリーを放送していた。
 九州への中国人観光客の誘致のために、中国(上海)に何度も出向いて、ようやく現地の旅行代理店を説得し、カリブ、エジプト、地中海など、世界中のリゾート地のポスターが貼ってあった店頭広告(POP)を全面差し替えてもらうところが印象的な番組だった。
 政府の「Japan Discover」キャンペーンの補助金がタイミングよく出たこともラッキーだが、この職 員の不断の努力が実った時の表情たるや、なんとも言えないものがあった。
 最後は地道なコミュニケーションによる「人と人との信頼関係」がものを言ったようだ。

 このドキュメンタリーでは、キャンペーン期間中のパッケージツアーの受付から最初の団体がハウステンボスや現地の温泉を訪し、帰国するところまでを報道していて、彼らのお金の使い方に目を見張ってしまった。
 地元スーパーの家電コーナーで、SONYブランドのDVDやPCを買い漁って行くのだ。
 これらの人々は一部の富欲層ではないとのことだが、お土産も含めて一人当たり40〜50万円の買い物をしていったという。
 確かに上海では、IT系のエンジニアのコストが(会社契約だが)月額20万円近くになってきている。 内陸部の労働者の平均給与とは桁違いに高くなってきているので、日本を含めた外資系企業で働く人たちは生活費が安いので可処分所得は相当に高く、余裕があるのだろう。
 中国の課題はいくつもあるだろうが、上層部が依然として共産党員で占められていて、その支配下にあることと、貧富の格差が社会問題化してきているようだ。

 一方、対中国への日本の課題もたくさんあるが、私はあの国の発展に伴って排出される公害が中国本土だけではなく、海を汚し、そして空気を汚し、その海水が、空気がやがて日本に到達することを危惧している。
 西風に乗ってくる黄砂にもそれらの有害物質は混ざってくるだろう。
 米国では、西海岸で排出される自動車等の廃棄ガスが酸性雨となって中部、東部に降り注ぎ森林の枯渇に大きな影響が出始めている。
 同じようなことが、近い将来の日本にあるのではないか。

 (つづく)

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